製品概要
CANNEX は、生産設備・検査設備を設計する設備メーカー、生産技術部門、研究機関など、
「PLC を使って CAN / CAN FD 通信を扱いたいが、どこから手を付ければよいか分からない」
という現場のために開発された通信インターフェース基板です。
PLC から Ethernet(UDP)で CANNEX にコマンドを送ることで、
CAN / CAN FD の送信・受信を PLC 主体で制御できます。
CAN バス上のすべてのメッセージを受信できるため、設備の状態監視やログ取得にも活用できます。
ご利用前に知っておきたいこと
- PLC サンプルプログラム、Windows アプリ(CANNEX Control Ex)は本サイトでユーザー登録すれば無料でダウンロードできます。
- 本番投入前に、デモ機での事前評価をお願いしています。
- 取扱説明書およびユーザーマニュアルは、PDFや紙のファイルでは提供しておらず、Webページからのご参照のみとなります。
- 海外への輸出される場合について CANNEXは各種認証(UL、CCC, RoHS)を取得していないため 単品で輸出する際は問題となる可能性がありますのでご注意ください。(装置に組み込んだ状態での輸出実績は有) 該当判定書の発行は可能です。
- 開発・販売・サポートはサンプロシステムが自社で対応します。

- 納品は基板状態で、以下の付属品が同梱されます
- ・CAN 接続用ケーブル
- ・電源ケーブル
- ・パラレル I/O 用コネクタ付きケーブル
- ※筐体はありません
推奨 PLC 構成
CANNEX の性能を最大限に活かすため、以下の構成を推奨しています。
- KEYENCE KV-8000 + KV-XLE02
- KEYENCE KV-X シリーズ + KV-XLE02
その他の PLC でも UDP 通信で制御できますが、
ドライブレコーダ機能があるため、推奨構成のほうがサポートしやすい場合があります。
また、PLC だけでなく PC から UDP 通信で CANNEX を制御するアプリケーションを自作することも可能ですが、
内容によってはサポートが難しい場合があります。
主な特長
CAN / CAN FD に対応
アービトレーション/データフェーズのボーレートを設定可能。
データフェーズは最大 5 Mbps に対応しています。
定期送信・単発送信に対応
- 定期送信:最大 30 件登録可能
- 単発送信:必要なタイミングで 1 回だけ送信
送信補助方式に対応
- カウント方式
- CRC 方式
- CMAC 方式
- CRC + CMAC(複合方式)
定期送信の周期管理は CANNEX 側で実施
PLC のスキャンタイムに依存せず、
CANNEX が周期管理を行うため安定した定期送信が可能です。
ネットワーク検索と設定が簡単
ネットワーク内の CANNEX を自動検出し、IP 設定や通信設定を GUI から変更できます。
ファームウェア管理を GUI で実施可能
現在のファームウェア情報を確認し、そのまま更新作業へ進めます。

外形について
外形寸法は 70 × 70 × 16 mm(LAN 突出部含むと 74 mm)で比較的小型ですが、
DIN レール取付には対応していません。
CANNEX が役立つ場面
設備立ち上げ時の通信確認を素早く行いたい
PC の CANNEX Control Ex で先に動作確認 → 問題なければ PLC へ展開。
PLC のスキャンタイムに依存しない定期送信を行いたい
周期管理は CANNEX 側が担当するため、PLC の負荷や周期に左右されません。
PC を常設せずに運用したい
実運用は PLC + CANNEX の構成で継続的な送受信が可能です。
専用 CAN モニタが手元にない場合
CANNEX Control Ex で手軽に CANデータを確認できます。

タッチパネルに CAN 情報を表示したい
PLC で受信した CAN データをそのまま画面に展開できます。
送信内容を PLC から柔軟に切り替えたい
運用中のデータ変更はラダープログラム修正で対応できます。
リアルタイム確認
PLC で制御中でも、同じネットワーク上の PC で CANNEX Control Ex を起動すれば、CAN データをリアルタイムに確認できます。
設備を止めずに CAN の流れを確認できるため、立ち上げ・試験・保守・原因切り分けに非常に便利です。
運用上のポイント
- CANNEX は UDP で PLC / PC と通信します。
- 基本の流れ:定期送信を登録 →
RUN→ 運用 - 停止:
STOP - 単発送信:
SHOT - CAN メッセージは CANNEX から PLC へ継続送信されるため、PLC 側の受信処理が重要です。
- 提供サンプルを使うことで取りこぼしにくい構成にできます。
- 実際の取りこぼし有無は通信周期・メッセージ量・ネットワーク負荷・PLC 処理負荷に依存します。
- 導入前にデモ機で評価し、想定通信量で問題ないことをご確認ください。
- 独自チェックサムやカウンタが必要な場合はご相談ください。内容によりファームウェア更新で対応可能です(別途費用が必要な場合があります)。
基本的なシステムのつなぎ方
必要なもの
- PC または PLC(例:KEYENCE KV-XLE02)
- LAN ケーブル
- CANNEX 本体
- 電源(DC 12V〜24V)
- CAN 機器(通信相手)
接続手順(簡易)
- 物理接続
- LAN:PC / PLC と CANNEX を接続
- CAN:
CAN H/CAN L/GNDを正しく接続 - CAN H と CAN L は必ずツイストして配線してください(高速通信時は特に重要)
- 電源:
DC12V〜24Vを供給
-
PC での初期確認(推奨)
CANNEX Control Exで通信確認 → 定期送信・単発送信を試す -
PLC への展開
PC で確認後、PLC へ設定を移行
KEYENCE PLC 向けには KV-Studio 用サンプルを提供
複数のCANバスを1台のPLCで制御
複数のCANNEXにそれぞれ異なるIPアドレスを振り分けることで、
PLC の Ethernet ユニット 1 台で複数の CANNEX をまとめて制御する構成が実現できます。

