PLCで CAN / CAN FD を扱いたい方へ

CANNEXキャネックス

PLC のラダープログラムから CAN / CAN FD 通信を制御できる通信インターフェース基板です。自動車部品の検査・試験設備を中心に採用いただいており、カウンタやチェックサム(AUTOSAR E2E Profile 5 / AES-128 CMAC)の自動付加まで CANNEX 側で処理するため、PLC の負荷とプログラム量を抑えられます。

CANNEX 基板

PRODUCT

CANNEXとは

CANNEX は、生産設備・検査設備を設計する設備メーカー、生産技術部門、研究機関など、「PLC を使って CAN / CAN FD 通信を扱いたいが、どこから手を付ければよいか分からない」という現場のために開発された通信インターフェース基板です。とくに ECU やセンサなど自動車部品の検査・試験設備でご採用いただいています。

PLC から Ethernet(UDP)で CANNEX にコマンドを送ることで、CAN / CAN FD の送信・受信を PLC 主体で制御できます。CAN バス上のすべてのメッセージを受信できるため、設備の状態監視やログ取得にも活用できます。

自動車部品メーカー検査・試験設備メーカー生産技術部門研究機関
PLC / PCラダープログラム・アプリ
Ethernet / UDP
CANNEX通信インターフェース基板
CAN / CAN FD
CAN 機器ECU・センサー・機器

CAN バス上のすべてのメッセージを受信できるため、設備の状態監視やログ取得にも活用できます。

FEATURES

主な特長

CAN / CAN FD に対応

アービトレーション/データフェーズのボーレートを設定可能。データフェーズは最大 5 Mbps に対応しています。

定期送信・単発送信に対応

  • 定期送信:最大 30 件登録可能
  • 単発送信:必要なタイミングで 1 回だけ送信

車載セキュリティ要件に対応

カウンタ・チェックサム・メッセージ認証コードを CANNEX 側で自動付加します。PLC 側でビット演算や暗号計算を組む必要がありません。

  • AUTOSAR E2E Profile 5(CRC + カウンタ)
  • AES-128 CMAC(メッセージ認証)
  • E2E Profile 5 + CMAC の複合方式
  • カウンタ + チェックサム方式

周期管理は CANNEX 側で実施

PLC のスキャンタイムに依存せず、CANNEX が周期管理を行うため安定した定期送信が可能です。

ネットワーク検索と設定が簡単

ネットワーク内の CANNEX を自動検出し、IP 設定や通信設定を GUI から変更できます。

ファームウェア管理を GUI で実施可能

現在のファームウェア情報を確認し、そのまま更新作業へ進めます。

小型・省スペースな外形

外形寸法は 70 × 70 × 16 mm(LAN 突出部含むと 74 mm)で比較的小型ですが、DIN レール取付には対応していません。

制御盤内に取り付けた CANNEX

USE CASES

CANNEX が役立つ場面

ECU 検査ラインで車載セキュリティ要件に対応したい

AUTOSAR E2E Profile 5 や AES-128 CMAC 付きのフレームを、PLC 側に暗号処理を実装せずに送信できます。

設備立ち上げ時の通信確認を素早く行いたい

PC の CANNEX Control Ex で先に動作確認 → 問題なければ PLC へ展開。

PLC のスキャンタイムに依存しない定期送信を行いたい

周期管理は CANNEX 側が担当するため、PLC の負荷や周期に左右されません。

PC を常設せずに運用したい

実運用は PLC + CANNEX の構成で継続的な送受信が可能です。

専用の CAN 解析ツールを設備の台数分そろえられない

CANNEX と無償の CANNEX Control Ex の組み合わせで、送信・受信・ログ取得まで各号機で行えます。

タッチパネルに CAN 情報を表示したい

PLC で受信した CAN データをそのまま画面に展開できます。

タッチパネルに CAN 情報を表示した例

送信内容を PLC から柔軟に切り替えたい

運用中のデータ変更はラダープログラム修正で対応できます。

KV STUDIO のラダープログラム例

REALTIME

設備を止めずに、CAN の流れをリアルタイム確認

PLC で制御中でも、同じネットワーク上の PC で CANNEX Control Ex を起動すれば、CAN データをリアルタイムに確認できます。

設備を止めずに CAN の流れを確認できるため、立ち上げ・試験・保守・原因切り分けに非常に便利です。

CANNEX Control Ex のモニタ画面

GETTING STARTED

基本的なシステムのつなぎ方

必要なもの

  • PC または PLC(例:KEYENCE KV-XLE02)
  • LAN ケーブル
  • CANNEX 本体
  • 電源(DC 12V〜24V)
  • CAN 機器(通信相手)
  1. 1

    物理接続

    • LAN:PC / PLC と CANNEX を接続
    • CAN:CAN H / CAN L / GND を正しく接続
    • CAN H と CAN L は必ずツイストして配線してください(高速通信時は特に重要)
    • 電源:DC12V〜24V を供給
  2. 2

    PC での初期確認(推奨)

    • CANNEX Control Ex で通信確認 → 定期送信・単発送信を試す
  3. 3

    PLC への展開

    • PC で確認後、PLC へ設定を移行
    • KEYENCE PLC 向けには KV-Studio 用サンプルを提供
基本的なシステムのつなぎ方

SCALABLE

複数の CAN バスを 1 台の PLC で制御

複数の CANNEX にそれぞれ異なる IP アドレスを振り分けることで、PLC の Ethernet ユニット 1 台で複数の CANNEX をまとめて制御する構成が実現できます。

複数の CANNEX をスイッチングハブ経由で制御する構成例

OPERATION

運用上のポイント

CANNEX は UDP で PLC / PC と通信します。

基本のコマンド

  • RUN基本の流れ:定期送信を登録 → RUN → 運用
  • STOP停止
  • SHOT単発送信

運用時の注意

  • CAN メッセージは CANNEX から PLC へ継続送信されるため、PLC 側の受信処理が重要です。
  • 提供サンプルを使うことで取りこぼしにくい構成にできます。
  • 実際の取りこぼし有無は通信周期・メッセージ量・ネットワーク負荷・PLC 処理負荷に依存します。
  • 導入前にデモ機で評価し、想定通信量で問題ないことをご確認ください。
  • 独自チェックサムやカウンタが必要な場合はご相談ください。内容によりファームウェア更新で対応可能です(別途費用が必要な場合があります)。

BEFORE YOU BUY

導入前のご案内

ご利用前に知っておきたいこと

  • PLC サンプルプログラム、Windows アプリ(CANNEX Control Ex)は本サイトでユーザー登録すれば無料でダウンロードできます。
  • 本番投入前に、デモ機での事前評価をお願いしています。
  • 取扱説明書およびユーザーマニュアルは、本サイトのマニュアルページで公開しています。ユーザー登録すると閲覧・PDFダウンロードができます(紙のマニュアルは付属しません)。
  • 開発・販売・サポートはサンプロシステムが自社で対応します。

海外へ輸出される場合について

CANNEX は各種認証(UL、CCC、RoHS)を取得していないため、単品で輸出する際は問題となる可能性がありますのでご注意ください。(装置に組み込んだ状態での輸出実績は有)該当判定書の発行は可能です。

納品は基板状態で、以下の付属品が同梱されます

  • CAN 接続用ケーブル
  • 電源ケーブル
  • パラレル I/O 用コネクタ付きケーブル

※筐体はありません

CANNEX の同梱品

推奨 PLC 構成(実測評価済み)

CAN メッセージの取りこぼしを防げるかどうかは、PLC 側 Ethernet ユニットの UDP 受信性能で決まります。当社では以下の構成で実測評価を行い、この構成での動作を確認しています。

KEYENCE KV-8000 + KV-XLE02

KEYENCE KV-X シリーズ + KV-XLE02

  • PLC の Ethernet ユニットは製品によって UDP 受信性能に大きな差があり、取りこぼしの発生有無を左右します。推奨構成以外の PLC でのご使用は、通信量や許容できる条件によって可否が変わりますので、事前にご相談ください。
  • PLC だけでなく PC から UDP 通信で CANNEX を制御するアプリケーションを自作することも可能ですが、内容によってはサポートが難しい場合があります。

技術記事

設備設計で実際に問題になる点をまとめています

PLC から CAN / CAN FD を扱うときの方式の選び方、受信の取りこぼし、車載セキュリティ要件への対応について、製品の宣伝ではなく検討の判断材料として書いています。

お問い合わせ・デモ機のご相談

導入前の疑問はお気軽にどうぞ

「自社の PLC 環境で動くか確認したい」「デモ機を借りて試したい」「具体的な使い方を相談したい」など、導入前の段階からご相談いただけます。

株式会社サンプロシステム 〒733-0822 広島県広島市西区庚午中3丁目13-6

TEL:082-507-1067

MAIL:info@sunprosys.co.jp