仕様

CANNEX の技術仕様

導入可否の判断に必要な仕様を一覧にまとめています。詳細なコマンドパケット仕様・手順はダウンロードページの PDF マニュアルを参照してください。

概要

CANNEX は Ethernet(UDP)でコマンドを受信し、CAN / CAN FD フレームの送受信を制御するインターフェース基板です。 PLC や PC から UDP ポート 20000 へコマンドを送信することで動作します。 電源投入時は STOP 状態で起動するため、RUN コマンドを送信するまで CAN 通信は開始されません。

CAN メッセージの受信データは CANNEX から PLC の指定 IP・ポートへ継続的に送信されます。 PLC 側では取りこぼしを防ぐ受信処理が必要です。提供サンプルプログラムを活用してください。 実際の取りこぼし有無は通信周期・メッセージ量・ネットワーク負荷・PLC 処理負荷に依存するため、導入前にデモ機で評価することを推奨します。

Ethernet通信仕様

制御方法
Ethernet / UDP
RJ-45口数
1
コマンド受信ポート
UDP 20000
送信先IPアドレス(PLCのIPアドレス)
192.168.0.20(変更可)
送信先ポート(PLCの受信ポート)
UDP 10000(変更可)
サブネットマスク
255.255.255.0(変更可)
デフォルトゲートウェイ
0.0.0.0(変更可)

CAN通信仕様

対応通信
CAN / CAN FD
拡張ID対応
0x01-0x1FFFFFFF
アービトレーションフェーズボーレート
125 kbps / 250 kbps / 500 kbps / 1 Mbps
データフェーズボーレート
125 kbps / 250 kbps / 500 kbps / 1 Mbps / 2 Mbps / 4 Mbps / 5 Mbps
データサイズ
CAN: 1-8 byte / CAN FD: 0-8, 12, 16, 20, 24, 32, 48, 64 byte
単発送信(イベント送信)
対応
定期送信(周期送信)
登録数30件 / 最小1ms
Sweep 設定数
16
送信補助方式
カウンタ / CRC / CMAC / 複合方式に対応

ハードウェア情報

型式
CANNEX
電源
DC 12V〜24V
鉛フリー
対応
RoHS
非対応
Ethernet
RJ-45、CAT5e 以上推奨
CAN FD ドライバ IC
TJA1044BT/OZ ※NXP 社製 または同等品

外形寸法図

縦 70 mm(LAN 突出し部含む 74 mm)/ 横 70 mm / 高さ 16 mm。取付穴 φ3.5 × 4(端から 5 mm)。DIN レール取付には対応していません。

CANNEX 外形寸法図

コネクタ一覧

基板に搭載されているコネクタのピン配列と付属ケーブルの情報です。

コネクタ内容ピン配列コネクタ型式・付属品
CN1基板電源1: DC12-24V
2: 0V (※1)
基板側: B2B-XH-A
相手側: XHP-2
3m コネクタ付きケーブル付属
CN3CAN1: CANH
2: CANL
3: GND (※1)
基板側: B3B-XH-A
相手側: XHP-3
3m コネクタ付きケーブル付属
CN4出力 4 点
OUT1: Run(CANNEX 動作中)
OUT2: Ethernet 通信確立
OUT3: CAN Run
OUT4: CANNEX 高負荷
下図参照(パラレル出力回路)基板側: B8B-XH-A
相手側: XHP-8
3m コネクタ付きケーブル付属
CN5Ethernet
CAT5e 以上推奨
PLC / PC 接続用
RJ-45
LAN ケーブルはお客様にてご用意ください(CAT5e UTP 可)
JP3CAN 終端抵抗有無切替短絡: 終端抵抗あり
解放: 終端抵抗なし
出荷時ジャンパー装着(短絡)

※1 0V と CAN GND は絶縁されておらず、基板回路内で繋がりますのでご注意ください。

パラレル出力回路図

接続と配線

LAN(Ethernet)

RJ-45 コネクタ(CN5)。CAT5e 以上推奨。PC または PLC と直結するか、スイッチングハブ経由で PC と PLC を同時接続することも可能。ハブは 1Gbps 対応品を推奨します。

CAN

CN3 の CANH / CANL / GND を相手機器と正しく接続してください。CANH と CANL はツイストペアで配線します。高ボーレート使用時は配線品質がとくに重要です。

電源

CN1 に DC 12V〜24V を接続します。3m のコネクタ付きケーブルが付属します。

終端抵抗(JP3)

基板上の JP3 ジャンパで有効・無効を切り替えます。出荷時は短絡(終端あり)。CAN バスの両端のみ終端するのが一般的なルールです。

配線図

CAN I/F 回路

JP3:
終端抵抗の有無切替(短絡: 終端あり / 解放: 終端なし)
IC3:
CAN FD ドライバ IC(TJA1044BT/OZ ※NXP 社製 または同等品)
CAN I/F 回路図
図:CAN I/F 回路

CANNEX Control Ex(Windows PC ツール)

Windows 上で動作する補助ツールです。PLC なしで CANNEX を操作・設定できるため、導入初期の動作確認やデバッグに活用できます。 PLC 制御中でも同一ネットワーク上の PC から同時に起動し、CAN データをリアルタイムに監視することも可能です。

デバイス検索・設定
ブロードキャストまたは IP 指定で CANNEX を検索。IP アドレス・PLC IP・Gateway・PLC ポートを GUI から変更できます。
ファームウェア確認・更新
現在の FW バージョンを取得し、更新ファイル(.bin)を選択して更新できます。
CAN 送受信・モニタ・ログ
RUN/STOP、周期送信(STTX)、単発送信(SHOT)などのコマンド発行、受信データのリアルタイムモニタ、CANデータのCSV 出力ができます。

使用ポート

コマンド送信:UDP 20000/CAN データ受信:UDP 20001
ファイアウォールで上記ポートを許可してください。

動作環境

Windows 10/11(64-bit)
.NET ランタイム:インストール不要(exe 内蔵)
Ethernet インターフェース必須

UDP コマンド一覧

PLC または PC から CANNEX の UDP ポート 20000 へ送信するコマンドの概要です。パケット構造の詳細はコマンド仕様書(PDF)を参照してください。

コマンド概要
RUNCAN 通信を開始する(ボーレートも同時に設定)
STOPCAN 通信を停止する
STTX定期送信を mailbox に設定する
SHOT単発送信を行う
CS既存 mailbox の送信補助タイプを変更する
DEL定期送信設定を削除する
TSTOP定期送信を一時停止する
TACTV一時停止中の定期送信を再開する
FILT受信フィルタを設定する
STSPStep No. を設定する
LOGCANNEXからCANNEX Control Exに対して、CAN 通信ログを CSV ファイルとして指定フォルダに出力します。
CLOGログをクリアする
SK送信補助タイプと合わせて使用するコマンドです。詳細はお問い合わせください。

送信補助タイプ(CS_CNT_TYPE)

周期送信(STTX)の各 mailbox に設定できる送信補助タイプと最低 DLC の一覧です。 CS_TYPE に応じた DLC 条件を満たさない場合、送信は行われません。詳細はコマンド仕様書(PDF)を参照してください。

タイプ名称最低 DLC
0補助なし制約なし
14 bit カウンタ + チェックサム8 以上
2D7 下位 4 bit カウンタ8 以上
37 byte カウンタ8 以上
4E2E Profile5 / CRC8 以上(推奨)
5AES128 CMAC8 以上
6E2E + AES128 CMAC14 以上

PDF マニュアル

ユーザーマニュアルとコマンド仕様書(パケット構造・運用条件・ファームウェア更新手順・トラブルシューティング)をダウンロードできます。

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